薬剤師に向いている人・向いていない人とは?実体験から解説!

薬剤師の仕事に憧れはあるけれど、本当に自分に合うのかどうか悩んでいませんか? 専門知識はもちろん、患者さんとのコミュニケーション能力や責任感も求められる薬剤師という仕事。だからこそ、進路を決める上で「どんな人が薬剤師に向いているのか、また向いていないのか」を知っておくことは非常に重要です。この記事では、薬剤師の適性について、皆さんに分かりやすく解説していきます。ぜひ最後まで目を通してみてください。

薬剤師に向いている人

薬剤師の適性とはどのようなものなのでしょうか? 私が考える6つの特徴について解説していきます。

コミュニケーション能力が高い人

薬剤師が向いている人の特徴1つ目は、コミュニケーション能力が高い人です。

近年の薬剤師の業務は、対物から対人にシフトしており、薬の説明を患者さんに対して分かりやすくかみ砕いてて行うことができるというのが必須となっています。また、患者さんの薬に対しての悩みや副作用が出ていないかなどを聞き取る必要もあります。

その聞き取った内容を処方医に提供し、より良い医療を患者さんに提供することが求められています。

このように、患者さんと処方医の双方に、しっかりとしたコミュニケーションを取れることが必要なんですね。

さらに、薬剤師の仕事はただお薬を渡すだけではなく、その後のフォローまでも含めたものとなってきています。薬局で薬をお渡しした後1~2週間たってから、患者さんに電話して体調を確認したりすることもあります。

他に、看護師やケアマネジャーの方などとも情報を共有したり相談したりするなど、様々な職種のかたとの連携も求められています。

そういった理由から、コミュニケーション能力が高い人が向いているといえます。

 

覚えるのが得意な人

薬剤師に向いている人の特徴2つ目は、覚えることが得意な人です。

薬剤師は覚えることがとにかく多いんです。 1万以上存在する薬の、作用や吸収から排泄までの過程、飲み合わせによる相互作用など、生物や物理・化学などの知識が必要です。また薬に関わる法律や公衆衛生といったことの知識も必要です。

薬剤師になるまではもちろんのこと、薬剤師になった後も新しい薬は毎年出てきます。それをまた学び覚えていかなければなりません。

なので、覚えることが得意な人・好きな人は薬剤師に向いていると言えます。

 

忍耐力がある人

薬剤師に向いている人の特徴3つ目、忍耐力がある人です。

まず薬剤師になるまでに6年間というとても長い時間、大学での試験や実習・研究などを耐え抜き、国家試験を突破したものだけが薬剤師になれます。また薬剤師になってからも、業務のほとんどが対人業務となるため、気を使うことが多くストレスがかかりやすい状況となります。

また薬の一包化や錠剤を半分に割るのも、処方日数や錠剤の数が多ければ多いほど地味で大変な仕事になります。

こういった作業をこなすことのできる忍耐力が必要となります。

責任感が強い人

薬剤師に向いている人の特徴4つ目は、責任感が強い人です。

医療用医薬品は一歩間違えると重大な健康被害を引き起こす可能性があります。なので、絶対に間違いが許されない仕事なんです。そういった危険性を持っているものを常に扱うというと、責任をしっかり持てる人でないといけないですね。また患者さんに薬を説明するときも自分の発言の一つにも責任が課されており、伝え方によっては 患者さんの誤解や間違いにつながる可能性もあるため、発言ひとつひとつにもしっかりと気をつけていないといけないんです。

そういった意味で、一つ一つの行動にしっかりと責任が持てる人は薬剤師に向いているといえます。

集中力が高い人

薬剤師に向いている人の特徴5つ目、集中力が高い人です。

先ほども言った通り、薬剤師の仕事は少しのミスも許されないことが多いです。

薬の取り間違いはもちろんのこと、薬の数量や規格、剤形など一つの薬でもそれぞれチェックしないといけないポイントがあり、どれも間違えることは許されないです。また一包化や粉薬の秤量など細かい作業も多いです。そう いった業務を行う都合上、集中力は必ず必要となっています。

人の役に立つことが好きな人

薬剤師に向いている人の特徴6つ目、人の役に立つことが好きな人。

他の医療従事者全般に言えることですが、自分の知識や経験をもとに患者さんに対してより良い医療を提供できた場合、患者さんから感謝されることも多いです。

薬剤師の場合ですと、飲み合わせに問題が発生しているのに気づいたり、過去に薬で副作用が出ていることを確認し処方医に連絡して薬を変更してもらった場合、薬の相談を受け良いアドバイスができた時などがあります。

私の場合はこういった感謝の言葉を言っていただけると、薬剤師としてのモチベーションがかなり上がります。

またこれは私の実体験なのですが、大震災があった時に「自分も現地で何かしたい」と薬剤師ではない人に話したところ、「そんなことする必要はない」と言われてショックを受けたことがあります。人の役に立ちたいとは思わない人がいるんだ、とわかった出来事でした。

これらのことから、人から感謝されることが好きな人や人の役に立ちたい人は薬剤師に向いています。

薬剤師に向いていない人

薬剤師という職業に対して、自分には向いていないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。私が考える、薬剤師に向いていない可能性のある特徴を3つご紹介します。

コミュニケーションが苦手な人

前の項でも書きましたが、薬剤師の仕事では患者さんや医師などとコミュニケーションを取ることは必須です。なので、コミュニケーションを取ることが苦手な人は薬剤師にには向いていないです。

とはいえ、これは努力次第で改善できることでもあります。

例えば私の場合、もともと他人とコミュニケーションを取ることは苦手で、高校生の頃は初めてあった人とはあまり上手く話せなかったほどでした。ただ、患者さんに寄り添うことを考えて仕事をする中で、徐々に話ができるようになってきました。もちろんコミュニケーションについて学ぶことも役に立ちました。

なので、現在コミュニケーションを取ることが苦手と思う方も、改善の見込みはありますよ。

 

責任感に欠ける人

こちらも「薬剤師に向いている人」の項目で述べましたが、医薬品は、その取り扱いを誤ると患者さんの健康を損なうだけでなく、生命に関わる事態を引き起こす可能性も孕んでいます。そのため、薬剤師には、薬に関する重大な責任が伴います。

自身の行動や判断が患者さんの健康に直結するという意識を持つことが難しい方や、責任を負うことに抵抗を感じる方は、薬剤師という職業には適していないと言えるでしょう。

学習意欲が低い人

薬剤師になるためには、大学で6年間の専門教育を受け、難関である国家試験に合格する必要があります。この過程において、十分な学習時間を確保し、積極的に知識を習得する姿勢は不可欠です。

さらに、薬剤師として働き始めた後も、医療技術は日々進歩し、新しい医薬品や治療法が次々と登場します。そのため、常に最新の情報を学び続けることが求められます。大学で学ぶのは基礎的な知識であり、専門性を高めるためには、自主的な学習が不可欠です。

このように、薬剤師は生涯にわたって学習を続ける必要がある職業です。「勉強は苦手だ」「新しいことを学ぶことに抵抗がある」と感じる方は、薬剤師の仕事に負担を感じる可能性が高いでしょう。

まとめ

今回は、薬剤師に向いている人、そして向いていない可能性のある人の特徴について、私の経験に基づいてまとめました。

これらの特徴は、あくまで私の個人的な見解であり、多少の偏りがあるかもしれません。「薬剤師に向いている人」として挙げた特徴の中には、私自身が薬剤師として働く中で後から身につけたものもあります。ですから、現在薬剤師を目指している学生の皆さんは、悲観的に捉える必要はありません。例えば、コミュニケーション能力や集中力は、日々の業務を通して鍛えられていくものです。これらの特徴は、あくまで参考程度に考えていただければと思います。

「薬剤師になりたい」「どんな人が薬剤師になれるのだろう?」と考えている学生の皆さんは、この記事を将来の職業選択の一つの参考として、じっくりと考えてみてください。

 

 

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