薬剤師国家試験に合格するためには、効率的な勉強法と計画的なスケジューリングが欠かせません。しかし、「どのような勉強法がいいの?」「いつから勉強を始めればいいの?」「勉強時間はどれくらい?」と不安に感じている薬学生も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際の体験や多くの先輩たちの声をもとに、国家試験対策の基本的な勉強法や、始めるタイミング、必要な勉強時間の目安などを分かりやすく解説します。これから本格的に試験対策を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
薬剤師国家試験の勉強方法
薬剤師国家試験のための勉強法では、ほとんぼの人が青本・青問という参考書と問題集を使っているようです。
問題集の青問で問題を解き、参考書の青本で該当するところを見る、という流れで勉強しています。それを4~6回繰り返します。
出題の範囲が広いので、何回も繰り返さないと先に覚えたことを忘れてしまうんですね。なのでとにかく繰り返し行うという勉強法です。
違うものにいろいろ手を出すという勉強法はしない方が良いと思います。
その他の取り組みでは、
- 模試
- 直前に予備校で行われる講習を受ける
- 山かけ
是非この3つはやってほしいです。
この3つについて、もう少し詳しく説明します。
模試
模試は予備校が今年はこれが出そうという内容をピックアップして出してくれます。当日の時間配分もちゃんと考えながら受けることができるので、場慣れということでも有効だと思います。
内容に関しては、だいたいの出題内容を見直して、できなかったところは確認するということでいいと思います。
直前に予備校で行われる講習を受ける
国試の直前期に行われる予備校の講習は、模試と同じで予備校がこれは絶対出るだろうというものを、模試よりもさらに凝縮してピックアップして授業をしてくれるという感じです。自分が見落としているところがないかの確認にもなるので、是非受けて欲しい講習です。
予備校はいくつかあるので調べてみてください。
山かけ
各予備校が、国試直前に授業よりももっと凝縮して国試にこれが出るだろうというのをピックアップしてくれます。
国試の日には、山かけでもらった資料を持って行って確認している人が多いそうです。
1日どの位の時間勉強する?
薬剤師国家試験に合格した人たちは、1日にどの位勉強したのでしょうか?
勉強時間は?
筆者の薬局で昨年合格した人に聞いてみたところ、1日何時間という概念は、もはやなかったそうです。時間があればとにかく詰め込みたいという感じで勉強していて、最低限のご飯やお風呂など以外は全部勉強という感じだったそうです。
周りの人たちはどうだったかというと、時間はだいたい朝8~9時位から夜の10時位まで勉強していたという人が多いようだったそうです。
ただ、勉強は時間を長くやればいいという訳ではないです。大事なのは中身の濃さ。実際に時間を人よりも何倍もやったのに落ちた人もたくさんいます。普段の模試や学校のテストで自分の勉強法が間違っていないか、改善点はないかということを考えて勉強していくことが大事だと思います。
国試の勉強には大学の近くで1人暮らし?or実家から通学?
大学に自宅から通学している人の中には、遠くて時間がかかる方もいますよね。その場合、勉強時間が取れなくて不利だと思ってしまうかもしれません。
ただ、家が遠くても受かる人は受かっているし、落ちる人は落ちています。
対策としては、自分の時間の使い方を考えることが重要となっています。むしろ家が遠い方が時間の使い方が上手くなって、内容の濃い勉強法ができていたりします。
逆に大学の近くで1人暮らしをした場合、ご飯の用意や洗濯など、生活のために取られる時間が発生するということもあります。1人なので気が緩んで勉強をさぼってしまうこともあるかも。
なので通学時間だけで自分が不利だとか考える必要はなく、時間の使い方・濃い勉強をする方法を考える方が重要です。
国試対策の勉強はいつから始める?
多くの人は6年生の春くらいから始めているようです。そこから、本気を出して取り組んでいくのが夏あたりからという人が多いようですね。
勉強は大変なのでメンタルをやられる人もいるようです。対策は人によるとは思いますが、友達と一緒に勉強するといいかもしれません。同じ境遇の人と一緒に取り組むことで、いい刺激をもらったり自分だけではないと心強くなるこもがあるでしょう。不安で眠れくなってしまった場合や、人と比べて落ち込みそうであれば、国試は関係ない友達が近くにいることで心が落ち着くこともあるかもしれません。
健康を損ねてしまっては勉強も進まなくなってしまうので、睡眠はしっかり取れるようにしておきましょう。
勉強のモチベーションの保ち方
長い期間勉強しなければならないので、モチベーションが落ちてしまうこともあるでしょう。
一番のモチベーションは焦りです!
焦りがある人は勝手に勉強しだします。合格者に聞いたところ、もともと勉強熱心でなかったという人も、焦りが出てくると勉強を始めていたそうです。焦りが足りない人は、人が勉強する姿を見られる環境に自分をおいて、自分を焦らせるようにするのがいいです。そういう人はたぶん一人では勉強しようとしても、しなくなるので。
勉強を苦しいものとして捉えるとやりたくなくなるので、自分が楽しんで続けられる工夫をしましょう。例えば話すのが好きな人であれば、人に教えるつもりで声に出しながらやる事で、モチベーションが挙げられます。集中力が続かない人も、こういった工夫をしてみましょう。
自分が楽しく勉強できるような環境づくりやマインドコントロールするのが大事だと思います。
国試前の1か月間はとても大事
国試前の1か月はとても大事で、この1か月で大分伸ばすことができるんです。
国試の直前にあった模試で成績が悪かったとしても、それでダメかもしれないと思ってしまうかもしれないですが、あきらめずに全力で頑張ばりましょう。諦めないことで、受かる可能性は広がります。絶対に諦めないで!
まとめ
薬剤師国家試験の勉強は、青本を何度もやり込んで、さらに予備校の模試や講習も加えるといいです。
自分の勉強法があっているのかどうかは考えて、改善しつつやっていくのが大事です。
6年になったら勉強開始、夏ごろには本気で取りくみましょう。
焦りでモチベーションが保たれますので、焦る環境に身を置くことも必要です。
また、たとえ人間関係や他のことで何かあったとしても、そんなことはどうでもいいので振り回されないようにして、とにかく自分の勉強に集中することが大事です。
是非頑張って、薬剤師国家試験に合格してください。
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