「薬剤師って、いつも薬局で真面目に働いてるイメージがあるけど、実際はどんな仕事をしているの?」そんな疑問を持っている中高生に向けて、今回は“薬剤師あるある”を紹介します。
薬剤師は見た目以上に忙しく、時には思わず笑ってしまうような一面もあるんです。薬局で働いているからこそ感じること、患者さんとのちょっとしたやりとり、思わず共感してしまう日常…。これを読めば、薬剤師の仕事にもっと興味が湧くかもしれませんよ!
人が飲んでいる薬が気になる
薬剤師は、誰かが薬を飲んでいると気になって何の薬か確認したくなります。それが全然知らない人でも、何を飲んでいるのか気になって見てしまいます。
当然、家族の薬はチェックしています。
道に落ちている薬のカラも気になります。
だから何だというわけではないのですが、何の薬だったのか、薬品名もわかると何となく満足します。
自分の薬は水以外で飲む?
薬剤師が患者さんに「この薬は水以外で飲んでもいいですか?」と聞かれると、たいていは「水で飲んでください」と答えます。
これは、水以外で飲むと薬の効き方に影響がある場合があるためなんですが、提示された薬は大丈夫な場合でも安易に水以外で飲んでしまうことのないよう「水で」とお伝えすることが多いです。
ですが、これが自分のことだといい加減になるので、手元にあるお茶などで飲むことも、よくあります。もちろん飲み合わせは考えていますよ?
ただ、傍からみると「おいおい、それでいいのか?」と突っ込みたくなるかと思います。まあ、自己責任ですからね。
指の出血⁉
薬剤師なら、誰でも一度は手の指の爪を痛めて出血したことがあると思います。特に慣れていない新人薬剤師ほど、やってしまいますよね。
それはなぜなのか?
薬局では、薬の管理が難しい患者さんなどには一包化といって、薬を一回分ずつパックするというサービスを行っています。薬をシートから1錠ずつ取り出して分包機でパックするのですが、この取り出す作業が地味に指の爪のところにダメージを与えます。
慣れない作業なので必死にやっていると、そのダメージに気づかず出血してしまうこともあるんです。
白衣の胸ポケットがパンパンでボールペンの線がついてる
薬剤師の胸ポケットを見てみると、ほぼ全員ボールペンの線がついてしまっています。
白衣の胸ポケットに筆記用具などを入れているのですが、忙しい中で急いで出して、またすぐポケットに入れてという動作を繰り返しているので、無意識にボールペンの先が出たままポケットに入れてしまうので、ボールペンの線がついてしまうんです。
これ、でも取れにくいんですよね。
また、胸ポケットにはボールペン・マジックペン・蛍光ペン・ハサミなどいろいろな文房具を詰め込んでいるので、パンパンになっていることが多いです。
なので、前かがみになるとこれらにペンたちはバラバラと床にぶちまけられてしまいます。これもよく薬局で見る状況です。
いつもボールペンを探している
前の項でも言ったように、薬剤師は白衣の胸ポケットにボールペンを入れています。
取り出して使った後は、すぐまた戻せばいいのですが、何かをしていてボールペンを置いてしまうとそのまま忘れてしまうことがよくあります。
人によっては、いろいろなところにボールペンを置いてきて、いつも「ない、どこに行った?」と探しています。
さらには、悪意なく人のボールペンを自分のポケットに入れてしまう人もいるので要注意です。
ちなみに電卓でもあります。電卓は必需品なので各自ポケットにもっているのですが、置きっぱなしにしてよく探します。私の周りでは無印の電卓が薄くて携帯に便利なので持っている人が多いのですが、いつの間にか他の人の電卓と入れ替わっていたりします。
引き出しの薬を見つけられない
薬局に置いている薬って1000以上と、かなりの種類が置いてあります。
なので、たまにしか出ない薬などはなかなか見つけられないことがあります。特に引き出しの中は、ギッチリと薬が詰まっていて、細かい文字を見て探さなければいけないので、見落としてしまうんですね。
また同じ薬でも5㎎と10㎎があったり、普通の錠剤とOD錠という水なしで飲めるタイプの薬があったりと、わずかな違いの薬があるんです。もちろん間違ってはいけません。
普段働いている店舗でもそうなので、たまにほかの店を手伝ったりすると、薬探しは苦戦します。
たくさんある薬の中から正しい薬を選び出すって、意外と大変だったりするんですよ。
患者さんは薬で覚えてる
薬局には患者さんがたくさんやってきます。
毎月くる常連の方などは、顔は覚えていても名前が出てこないことが多いんです。では何でわかるかといえば、薬ですね。特に特徴のある処方内容だと、「ああ、あの○○の薬の人だね」という感じで覚えています。
また、相談内容などで思い出すこともありますね。
出された薬で季節感じる
季節によってよく出る薬というものがあります。
例えば花粉症でよく使うアレルギーの薬は春によく処方されます。アレルギー薬の処方箋をよく見るようになると、「また花粉症の季節(春)だなあ」と思うんです。
同じように、インフルエンザの薬だ出ると「冬だなあ」と思います。
病院に行った時のあるある
病気で病院に行った時、医師に自分が薬剤師だとわかると、薬は何がいいかと聞かれることがあります。
知っている先生だと「好きな薬出すから言って」と言われてしまいます。
なので、私の場合は顔見知りではないクリニックにかかった時には薬剤師とばれないように普通の患者を装うのですが、薬の名前を流ちょうに言ってしまうのでバレているかもしれないです。
プライドの高い上から目線の薬剤師がいる
薬剤師の中には、もの凄く頭のいい人がいます。特に国立の大学を出ている人はとっても頭が良いですね。
そんな頭のいい人の中には、プライドが高くて言い方に出てしまう人もいます。患者さんには、ちゃんと丁寧にお話ししたりするのですが、薬局のスタッフ相手の場合地がでるのか上から目線の言い方になってしまうことも。
私が出会った例では、国立大出身の薬剤師が事務さんに対して失礼な言い方をしていて、事務さんはカンカンに怒っていたことがありました。
一緒に働くスタッフとは仲良くやっていきたいものです。
まとめ
いかがでしたか?普段はあまり見えない薬剤師の裏側には、意外と人間味あふれる“あるある”がたくさんあります。真面目に見える職業でも、日々の仕事の中にはユニークで親近感のある出来事が詰まっています。
今回紹介したあるあるを通して、薬剤師という職業が少し身近に感じられたなら嬉しいです。薬学部や薬剤師に興味があるあなた、将来の進路としてぜひ考えてみてくださいね!
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