薬剤師国家試験に合格するためには、ただ闇雲に勉強するだけでは足りません。実際に合格を勝ち取った人たちには、共通する特徴や勉強のコツがあるんです!
この記事では、薬剤師国家試験に合格する人の特徴5選と、勉強の際に気をつけるべきポイントについて詳しく解説していきます。
これから本格的に試験対策を始める人や、今の勉強法に不安を感じている人も、ぜひ参考にして、自信を持って国家試験に挑んでくださいね!
過去問を優先的に解いている
薬剤師国家試験に合格する人の傾向として、過去問を優先的に説いているということがあります。
勉強法として、まずは過去問を解くという方法がお勧めです。苦手な分野では、まずは参考書を読んで内容を理解したいと思うことが多いと思います。ですが参考書を読む前に過去問から取り掛かかることをお勧めします。過去問を解くことで、過去にどういう風に問題が出されたのか、どういうことは問題になっていないのかがわかってきます。それにより、覚えるべきポイントがわかるようになってきて、効率的に勉強をすすめることができるようになってきます。
過去問の中でも、良質な問題は20%の割合で出題されることが決まっています。これは厚生労働省が発表しています。出題のやり方に多少の変化を付けられることはありますが、20%も出ることが決まっているのであれば、過去問を解くしかないですよね。
どの位の比率で過去問を解く勉強をするのがいいかというと、アウトプット:インプットの割合を7:3とするのがお勧めです。勉強の時間を10とした時、過去問を解いたり誰かに話をする時間(アウトプット)を7割、授業を受けたり参考書を読む時間(インプット)は3割とするのが理想です。これは記憶を高めるために有効な黄金比率で脳科学でも証明されているんです。
解けない問題に直面するのはすごくつらい事なので、つい参考書を読んでから問題に取り掛かりたくなります。ですが、その時には覚えてもすぐに忘れてしまいます。1時間もあれば忘れてしまいます。何度も復習しないと忘れてしまうんです。なので、勉強に有効な過去問を解くということに比重を置くといいんです。
模試の復習をしっかりする
薬剤師国家試験に合格する人の傾向として、模試の復讐をしっかりするということがあります。
模試は結果だけを重視するのではなく、復讐することが重要です。決められた時間の中で、自分がどこができて、どこができなかったのかを把握することができます。
そして、模試の間に自分が考えたことをメモしておく、それをできるだけ早く振り替えるということが重要です。復習には時間がかかるので、スケジュールを決めることをお勧めします。
過去問の勉強も並行して行っていると思いますので、まる1日復習に使うことに抵抗があれば、半日を模試の復讐、半日を過去問といった具合で、自分にあったスケジュールを考えてください。
模試から時間が経ったときに、その時の自分の思考を思い出せるように模試中のメモが役立ちます。その時の感情、「〇〇だと思った」とか「〇〇がわからない」といったことと合わせて復習することでエピソード記憶となって定着しやすくなります。
バランスよく勉強している
薬剤師国家試験に合格する人の傾向として、バランスよく勉強しているということがあります。
これは時間管理ができるということでもあります。
人間の集中力は長くは続きません。いったん集中力が切れてしまうと、なかなか元には戻らなかったりします。
なので集中力が切れることの無いよう、あらかじめ時間を決めておくといいです。おすすめはポモドーロテクニック。これは25分集中して5分休憩するというのを1クールとして4クール行うことです。この4クールが終わったら15分の休憩を取ります。これを繰り返します。1時間通して勉強するより、このように時間を決めて休憩を取った方が勉強の効率が上がったという研究データがあるんです。
ただこの時間は人によって、また体調によって違ってきたりするので、自分に合ったサイクルを探してみるといいでしょう。特に集中力が続かなそうなときに使うのが良いと思います。
理由付けして勉強できる
薬剤師国家試験に合格する人の傾向として、理由付けして勉強できる人ということがあります。
過去問は毎年少しづつ切り口を変えて出題されているものもあり、出題の仕方をひねって出されることがあるようです。例えば「クエン酸回路」のことについて、以前は問題文に「クエン酸回路」という言葉が出てきて、単純に「クエン酸回路でどうなるか」といった問題が出ていました。ですが最近は、文章中に「クエン酸回路」とは出てこないけれど、選択肢の一つは明らかに「クエン酸回路」のことを指している、というふうに「クエン酸回路」のことを理解していないと解けない問題がでてきているようです。
現実の社会では臨床的な薬剤師が求められているなかで、臨床的には「クエン酸回路」という言葉は使わないですので、問題を臨床に紐づけた形になっていくのは当然だと思います。
したがって「クエン酸回路」という言葉だけを覚えていると、実際に体の中で何が起こっているのかが理解できていなかったりしてしまいます。なので、「なんでこの反応が起こるのか」とか「この部分がこうなるのはなぜなのか」といった理由をしっかり理解しておくことが重要となります。
「なぜこうなるのか」という理由を紐づけながら勉強するということをしていくと、単語は語呂で覚えたとしても、根拠を紐づけることで忘れない知識になっていきます。暗記の部分を紐づけで強化するというイメージです。
これが今後薬剤師国家試験の問題を解いていく上で重要なこととなります。
不安だからこそ行動できる
薬剤師国家試験に合格する人の傾向として、不安だからこそ行動できる人ということがあります。つまり、不安を行動で解消できる人です。
試験に対する不安を、1問でも勉強を進めることで解消していくという意識でやっていきましょう。
ついつい友達と話して、「もう大変」と傷をなめあったりしていませんか?その時間は何も生み出さないですよ。もちろんストレス解消のために友達と話したりすることは大事ですが、時間を区切ることを意識しましょう。
また問題を解いていくといっても、数だけ多くするのではなく1問1問丁寧にといて内容を理解することが大事です。国家試験まで何日なのかから逆算して、1日何問できるようにしていくかとスケジュールを決めて、淡々と進めていくことが大事です。
まとめ
薬剤師国家試験に合格する人の特徴を振り返ると、「過去問を優先的に解く」「模試の復習を丁寧に行う」「全科目をバランスよく勉強する」「理由付けしながら理解を深める」「不安を行動力に変える」といったポイントが見えてきます。ただ漠然と勉強するのではなく、常に「なぜそうなるのか」を考えながら取り組むことが合格への近道です。
不安は誰にでもありますが、行動し続ける力に変えて、合格をしっかり掴み取りましょう!
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